ITエンジニア歴2か月目に入ったゆこです。
昨日、約2週間の学習を終えてLinuxの世界的な資格であるLPICのlevel1を受験。
101試験を見事合格してきました!
1か月前にはLinuxという言葉も知らなかった。
LPICという資格試験があることを知ったのは2週間前。
そんなわたしでも試験にパスし、学習の成果をひとつ目に見える形で表すことができました。
せっかくですので、
- 学習方法
- 勉強方法について
- 試験について
所感をまとめて記録しておきます。
- LPIC101を2週間で合格した試験結果
- LPIC101を受験してみて分かった試験情報
- LPIC101、2週間で合格するまでの勉強方法
- 試験をパスしても、どうせLinuxは身に付かない それなら短期でLPIC合格を
LPIC101を2週間で合格した試験結果
試験結果は、スコアレポートのとおり。
スコアは800点中500点。
合格ラインが500点なので、ジャスト!ぎりっぎりの合格です。
セクションごとの記録を見てみると、4項目中3つは正解率70%越え。
しかし、システムアーキテクチャが25%と、大きく足をひっぱりました。
とにかく合格!という戦略で学習していたので、予定通りといえば予定通り。
もうちょっと余裕あるかな~?とも思っていましたが^^;
LPIC101を受験してみて分かった試験情報
会社のLPIC受験済みの先輩たちや、以前に受験したエンジニアさんたちのブログから情報を得てはいましたが、自分が試験を受けて驚くことも多くありました。
LPICは試験の申し込み方法が分かりにくすぎ
LPICの問題は、まず試験の申し込みがやたら分かりにくい事。
わたしは受験前日に申し込みをしたのですが、申し込みページが分かりにくくて結構苦戦しました。
各地にあるテストセンターで毎日のように試験が受けられるLPIC。
最寄りの試験会場を調べたところ、歩いてでも行ける範囲に会場があることが判明。
会場にもよりますが、申し込めば最短で翌日に試験が受けられます。
「勉強進めて、受けられるレベルになってから申し込みしよう~」とのんきに構えていたわたし。
が、申し込み手順がかなり複雑でした。
やることとしては、
- LPI-IDの取得
- ピアソンVueの登録
- 試験の申し込み
の3ステップ。
LPIC自体がカナダでつくられたものだからか、登録を2回する必要があります。
また、受験申込のページもサイトからなかなか見つけられません。
受験申し込みページはこちら▼
https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/LPI/Confidentiality-agreement.aspx
申し込み手順は1分でわかるLPIC試験会場の調べ方(+詳細情報も)にまとまっていて、かなり助かりました。
わたしみたいに直前申し込みを考える方もいらっしゃると思うけど、試験直前は勉強時間を確保するために登録とかのやっかいなことに時間を割きたくないところ。
ステップ2の登録までは事前に済ませておき、スムーズに受験申し込みをできるようにしましょう。
LPIC試験は、試験の問題文も分かりにくすぎ
LPIC試験は、試験の問題文も分かりにくすぎます。
理由は、英語で書かれた問題を翻訳して出題されているから。
事前に受験経験のある会社の先輩いわく、「問題文は、ちょっと昔のGoogle翻訳みたいな感じ」とのこと。
とはいえ、資格試験なんだからちょっと日本語おかしいなーレベルの問題が2・3問だろうと軽く考えていました。
受験してみたところ、予想以上の分かりにくさ。一問目から動揺しました。
- 「てにをは」がおかしいのはデフォルト。
- 漢字の熟語として覚えた用語も、カタカナ翻訳が多い。
- あまりの分からなさに、英語が苦手なわたしでも英語表示してみたくなる。 など
自分の理解度が合格レベルを突破しても、試験当日は問題の意味が分からずに誤答になることもあると考えられます。
問題文が分かりにくいことも踏まえて、理解度を思っているより一段階あげてから試験会場にいくのがおすすめです。
(どうでもいいけど)会場のパソコン、画面大きすぎ
試験会場のPCの画面があまりに大きすぎて、動揺しました。
あまりの大きさに、文字が読みにくかった。
あとフォントもつぶれててPなんか大文字なのか小文字なのかよく見えなかったりして。
普段、ちいさいノートパソコン使ってるのもあるのでしょうが、あまりにも大きすぎて問題見えにくいって、運営上だいじょうぶなの⁈とすこし心配になりました。
試験官からも画面が見えるようにして、不正防止か何かなのでしょうか・・・
わたしの行った会場だけなら、本当に見えにくいので変えてほしいな。
LPIC101、2週間で合格するまでの勉強方法
今回はできるだけ短期間でのLPIC合格という課題を会社から出されていました。
そのために、試験にパスするための戦略で勉強を進めてきました。
参考にしたのは、東大王でQuizKnockの伊沢拓司さんがファイナンシャルプランナーを受けたときの勉強法。
以前、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格試験を受けたとき、勉強期間がわずかしかありませんでした。FPの試験は100点満点で60点以上を取れば合格。そこで採ったのが、出題範囲の2割を捨て、残りの8割を100%の確度を目指して記憶するという作戦です。100%を目指して、結果的に90%発揮されれば、80点×90%=72点。出題範囲のすべてを70%の力で覚えるよりも、効果的です。結果、6割ぴったりで合格しました。
"東大クイズ王"が机に座らないで勉強するワケ 記憶に定着させる技術を伝授しよう | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
- 目標点数を決める
- 出題範囲のうち、捨てる問題を決める
- 残りの問題を100%の確度目指して記憶する
以前、興味深く思っていた伊沢さんの短期勉強法をわたしなりにアレンジしてLPIC勉強に取り入れました。
伊沢さんの勉強法の記事はこちらから▼
LPIClevel1の重要度3・4の範囲にだけ絞って学習する
短期間でのLPIC取得のために、重要度3・4の問題だけにしぼって学習をすすめました。
LPICでは、出題範囲の分野ごとに重要度が1~5の5段階でレベル付けされています。
101では重要度5はありません。
LPIC公式のHPにも、重要度が高い問題はたくさん出すし、点数配分も多いよーという意味のことが明記されています。
客観的ウェイトについて: 各目標には重み付け値が割り当てられます。 ウェイトは、試験での各対象の相対的重要性を示します。 高い体重の目標は、より多くの質問で試験でカバーされます。
範囲ぜんぶを平等に勉強して身に付けることは、大切なこと。
でも、限られた時間の中で合格にたどり着くためには、持ち時間をどこに使うかが重要になってきます。
特に今回、Linuxの知識も0からの勉強スタートだったので、全部の範囲をカンペキにできる余裕はとてもありませんでした。
Linuxの合格ラインは、65%と言われています。
それならば、重要度3・4に優先的に時間を使っていこうと考えました。
Ping-tの最強WEB問題集で、重要度3・4にチェックを入れて対策する
具体的には、Linux受験者がみんな進めているPing-tという試験対策サイト。
わたしもお世話になりました。
このPing-tの最強WEB問題集の分野別モードを使う時に、重要度3・4の項目にだけチェックを入れていました。
あずき本と呼ばれるLinux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応を辞書のように使いながら、問題を解きつつ理解を深めていきました。
LPIC重要度1・2の問題は、模擬試験で対策すればOK
とはいえ、重要度1・2の問題を一度も学習しないのは不安です。
こちらは、わざわざ学習しなくても模擬試験を解くときにでてきたものを覚えていくスタイルをとりました。
模擬試験に出てくるということは、重要度が低い項目の中でも出題されやすいところだと思われます。
そこだけしっかりやっておけば大丈夫かな~と。
項目上は範囲が分かれているけれど、実際の問題ではいろんな分野の知識も使って問題を解きますよね。
意識的に勉強しなくても、重要度のたかい問題を解き進めていくだけで実は別の範囲の知識も身に付いていた感覚です。
LPIC試験直前対策では、Ping-tは銀→金がたいせつ
重要度が高い問題に注力するために、捨てる問題はきっぱりと捨てました。
Ping-tで表示される最近の高正答率ユーザーを見ていると、模擬試験で80%以上を出している人は、銀・銅の割合がかなり低いです。
これは、出題範囲の問題をどの範囲もカンペキな状態まで理解しているということ。
一方、わたしの試験受験当日の金・銀・銅の割合はこちら。
最後まで銅が24%もありました。
これでも、模擬試験モードだと正答率90%とか取れてたんです。
意識していたことは、
- 重要度が低い分野の問題、捨て
- 何回やっても間違えてしまう問題、あきらめて捨て
- 代わりに、銀の問題を安定して正解できるようにする
一度正解した問題は銀メダルになります。
が、銀にあるということは、正解することもあれば不正解になることもある不安定な問題。
この理解があいまいな銀問題を安定して正解できるようにすることが得点率アップにつながると思い、試験直前は銀問題だけにチェックをいれて対策していました。
LPIC範囲全体の理解をするなら、初心者は参考書よりschooの動画で
もう一つ、わたしがほかの受験者の方と違う対策をしたと思っているのは、動画を使ったこと。
大人たちがずっと学び続ける生放送コミュニティ・schooにLPIC/LinuC(レベル1)試験対策という動画があったので、基礎はここで身に付けました。
Linux初心者の方が受験する場合、はじめにLinuxの基礎をざっと掴む必要があります。
多くの方の合格体験記では、
というのが一般的です。
業務でLinuxに触れているなど、Linuxの基礎知識のある方ならこれでいけると思います。
が、わたしのような完全初心者の方には、これすら難しいと感じました。
今回新型コロナの影響で外出自粛となっているため、本屋さんに参考書を選びにいくこともできなかったので1週間でLPICの基礎が学べる本は見てみたいと思いつつ、ついに見られずじまい。
Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応は入手して学習に役立てましたが、ほとんどが文章による説明のため、はじめは何のことを説明しているのかすらさっぱりわかりませんでした。
そこで使ったのが以前から登録していたschooのLPIC/LinuC(レベル1)試験対策の動画。
講師の小口尊士先生が、解説と実演で分かりやすく教えてくれます。
パーソナリティーの徳田葵さんがわたしたちと同じ学習者目線で進めてくれるのも分かりやすいです。
LPIC以外にも、5000本以上のいろーんなジャンルの学べる動画を月額980円で見放題なので、有料にはなってしまいますが登録して損はないですよ。
LPICなんて再受験になったら15000円追加しなきゃいけないし、1回で受かりたいなら迷わず980円課金です。
「読む」よりも「聞く」の方が理解しやすい方はぜひチェックしてみてください。
LPIC101、理解したことをノートにまとめる時は図解を使う
LPICの学習時に学んだことをノートに書くとき、絵や図を使ったのはかなり効果がありました。
図や絵は、文字だけでまとめた情報よりも記憶に残りやすいことは研究でも明らかです。
絵心なんかないわたしですが、試験会場でも頭に思い浮かべた絵をいくつかご紹介します。
OSを入れるってどういうことなの?
独立したパーティションに割り当てるべきディレクトリのまとめ【よく出る】
OS・カーネル・RPM・dpkg・atp・yum…まとめてどんな関係なの?
大事だと思ったことを文章でまとめたり、覚えるコマンドの表をつくったりもしたのですが、ちゃんと思い出せたのはやっぱり図解した情報だけ。
誰に見せる訳でもなく自分が思い出せればいいだけなので、自分なりのスケッチノートをつくることをおすすめします。
試験をパスしても、どうせLinuxは身に付かない それなら短期でLPIC合格を
長くなってしまいましたが、以上がわたしのLPIC101合格までの戦略的勉強方法です。いかがでしたか。
試験をパスしてみて分かったことに、試験合格してもLinuxを使えるようになった訳じゃないということがあります。
Linuxの知識はたくさん勉強して頭にいれたけど、101持ってるから今すぐインフラエンジニアのお仕事できそう!という気持ちはまったくありません。
わたし自身、単純に暗記すればいいという勉強法はすきではありません。
どうせやるなら本質的に理解したい。
でも、ちゃんとやったところで実務でつかってみないとLinuxを使える人にはなれないな~ということが101試験でよーく分かりました。
どうせ使えるようにならないなら、できるだけ短期間で合格して、時間をほかの事の勉強にあてた方がいいと思いません?
こんな感じで戦略たてて、LPIC102も短期合格目指します。
以上、LPIC101、2週間で合格!戦略的勉強方法と振り返りでした!
ではまた^^